2007年10月12日金曜日

亀田大毅 vs 辰吉丈一郎


2つのタイトルマッチで、個人的に辰吉丈一郎と内藤大助を応援していた。19歳の時には、辰吉を応援して、30歳過ぎたら内藤を応援していたってことにもなる。どちらの世界戦も、お決まりのリング場外での口頭バトルは過激であったし、でも、ファイトマネーが2億5,000万円を超えた、さらに、どっちが王者なのか?って開催地までも揉めた辰吉 vs 薬師寺戦の方が世間は注目したんだと思う。今回の内藤 vs 亀田次男の注目は、亀田次男がどれだけ戦えるのか?亀田のビックマウスを封じる事ができるのか?って結構、悪役演じる亀田を、正義のヒーロー内藤(弱虫泣き虫少年)が倒せるか?って小学生が見たら涙物のストーリー性はったものの、世間の注目度は1994年には劣っていたかなっと思います。

10代の時に、仮にもボクシングの世界を目指そうと、皮の縄跳びも高額(¥3,000)払って購入した過去を持つ僕としても、昨日の有明コロシアム中継は、19:00ジャストに帰宅し観戦した。チャンピョンの内藤が楽勝であった。確かにノックダウンするだけのパンチ力がない!って解説者に言われればそれまでだけど、フライ級はマックス体重50.8kgだし、なかなかパワーって言うのも難しいとは思うが、あの多彩なレインボーパンチは、今までの歴代ボクシングチャンピョンにない内藤大助の魅力だろうね。最終ラウンドで、敗戦濃厚な亀田がクリンチから横暴極め、投げ技に持っていこうっと反則を取られたシーンでは、解説者は、「18歳の若さが出てしまいましたねぇ~」ってやさしいコメントだったが、プロとして、人間として情けなかった。昨日の試合は、ひとつのKey Wordに「国民の期待」って単語が何回か使われた。僕たちの求めていた悪役像(ヒール役)は、それではなかった。まったく、KYBY(空気読めない、場読めない)だったかと思う。

その後のメディアは、いっせいに「亀田のアンフェア行為は、フライ級世界タイトルマッチに泥を塗った」っと酷評した。あのビックマウスの亀田ファミリーは、今現在、メディアに一切のコメントを発していない。今は、挑戦者がCool Downするのを待つ!ってか?プロとして、人間として、どうかなぁ~って思う。
この先は、「平成の精神史」ってテーマに沿って語りたいと思います。



13年前の日本人対決で判定負けした辰吉丈一郎は、試合前は薬師寺のことを相当に罵っていたが、試合が終わると薬師寺を抱え上げ「薬師寺は強かったよ。試合前に言ったことを謝りたい。」と勝者を称えた。対する薬師寺も試合後、リング上でのインタビューで「辰吉は自分がこれまで戦った相手の中で最も強い選手だった」と敗者を賞賛した。この試合後の2人の紳士的な発言は「この世界戦の評価をより高めた」結果となった。昨日のTBS中継ではなかったシーンであった。


僕たちは、こんな辰吉みたいなヒールを求めていたんだと思う。亀田ファミリーをバッシングするヤクミツルとかマスコミも有りだし、そんな亀田ファミリーみたいなレアを存在させておいた方が盛り上がるって意見もある。賛否両論だが、プロとして、人間としてどうあるべきか?って考えた時に、辰吉は尊敬できる。

亀田次男は、試合前に「負けたら切腹する!」っと豪語した。18歳だから切腹の重みってのを理解していなかっただろうし、実際に「死ぬ」ってことを理解していないから言えた言葉だったろう。人間の死ってなにかな?って考えてみた時に、サラリーマンの僕にとっても、よく同僚とかから、「…君は、よく仕事するねぇ~。好きなんだろうねぇ~。でもねぇ、死ぬほど仕事して、その結果、本当に、死んじゃったら、世間は、馬鹿だねぇ~、だから、燃えすぎるな!言ってたのに…って言われるだけなんだよ!」ってコメントを頻繁に聞く。人間の人生感、死亡感、Happiness感ってのはマチマチだけど、自分はどうかなぁ~って考えた時に、ひとりのボクサーを思い出す。

辰吉丈一郎
現在、37歳。日本ボクシング協会の規定で、強制定年37歳でありながら、特別交渉をした結果、2008年9月までにリングに立たなければ自動的に定年となるよう延長した。彼は、左目網膜剥離を経験している。最大の理解者である大阪帝拳ジム会長も辰吉現役継続に難色を示し引退を推奨している。そんな環境の中で、単身バンコクに渡りトレーニングを積む。残された11ヶ月にベストを尽くす覚悟。

辰吉は、ボロボロな体だと思う。失明ってのは、死ぬ事よりも怖い事とも思える。僕たちは、彼が本当にボロボロになった時に、「好きだったんだろうねぇ~、だから、辞めとけ!って何度も言ってたのに!馬鹿だなぁ~」って言えるかな?あしたのジョーが、ラストのページで灰と化したシーンで、好きなことに完全燃焼できるヒーローを僕たちは涙して共感した。そんなヒーローを「馬鹿だなぁ~」って言えるでしょうか?

実は、自分にも、「死んじゃうのかなぁ~」って頭をよぎった時期があって、丁度、一年前の今頃は、がむしゃらに夢中な時期で、睡眠時間3時間くらいで毎日を送っていた。外部ストレスもあったけど、自分が追求したい事があって、必死でがむしゃらだったし、NeverGiveUp宣言ってなコミットを自分に課していた。運良く、未だに、生存しておりますが…

亀田の試合を見て、「死」について考えてみて、辰吉を想像した時に出てきたひとつの回答は、

まぁ、外部圧力やストレス、人間関係なんかで灰となるのは悲しいストーリーだなぁ。でも、本当に、自分が好きなことがあって、それを追求した結果が、灰となった場合、それは“有り”ストーリーかなぁ。その好きなことを、なかなか追求できないわけで・・・。そのひとつの要因が、

辰吉にも、奥さんがいて、可愛い子供sがいる訳で、灰になっちゃう瞬間に、辰吉はなんて言うのかな?笑顔で、「僕も悲しいよ!」っとでも言うのかな?ってこと。これが、究極なQuestionだな。

僕は、辰吉丈一郎が死ぬほど、大好きです!

伝説の辰吉vs薬師寺の10分ドラマのYouTubeみて、もう一度、泣いてみます。



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